電機大手の独シーメンスは16日、大型モーター子会社イノモティクスを米投資会社
KPSキャピタル・パートナーズに売却すると発表した。非中核事業の整理方針に基づ
く措置。取引金額は35億ユーロ。2025年度上半期(24年10月〜25年3月)の売却手続
き完了を見込む。
イノモティクスは低電圧モーター、高電圧モーター、中電圧コンバーターなどを手が
ける企業で、本社を独南東部のニュルンベルクに置く。雇用規模は約1万5,000人、売
上高は33億ユーロ。シーメンスは同子会社の新規株式公開(IPO)も検討したが、最
終的に入札を通して売却した。3月の報道によると、入札にはニデックも参加しKPSと
競り合っていた。