英独間の連系送電線が着工

英独間の送電線建設・運営プロジェクトを計画する企業連合ノイコネクトは21日、
独北部のヴィルヘルムスハーフェンで鍬入れ式を行った。国際連系送電線を両国間
に初めて敷設する同プロジェクトは電力の安定供給に寄与すると期待されており、
式典には独ロベルト・ハーベック経済・気候相や英グレッグ・ハンズ貿易政策担当
閣外相など主要な政治家が参列した。
ノイコネクトは2018年設立の企業連合で、仏投資会社メリディアンが53.5%、独保
険大手アリアンツ傘下の投資会社アリアンツ・キャピタル・パートナーズが
26.2%、関西電力が18.3%、東京電力が2.0%出資している。
同企業連合が設置する「ノイコネクト英独連系線」は総延長が725キロで、超高圧
直流システムを採用する。容量は1.4ギガワット(GW)。28年までに稼働を開始す
る予定だ。英国側の交直交換所はイングランド南東部のアイルオブグレインに設置
される。
英独間で電力を融通できることから、エネルギー供給の安定につながる。また、再
生可能エネルギー発電で生じた余剰電力を融通することから、二酸化炭素(CO2)
の排出削減にも貢献する見通し。25年間で計1,300万トンのCO2排出削減効果が見込
まれている。
国際シンジケート団から総額28億ユーロ(24億ポンド)の融資を受ける。日本生命
保険はこの枠組みで1億ユーロを融資する。

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