独鉄鋼業界団体シュタールが24日に発表した4月の粗鋼生産高は前年同月比2.7%増の
328万3,000トンに拡大した。増加は4カ月連続。在庫サイクルの効果が大きく、同団
体は「実需の回復に担われた好転を意味しない」と慎重な見方を示した。
高炉鋼が1.5%増の229万5,000トン、電炉鋼が5.5%増の98万8,000トンに拡大した。
銑鉄は1.2%増の209万6,000トン、熱間圧延鋼材は0.1%減の272万7,000トンだった。
1〜4月の粗鋼生産高は1,298万7,000トンで、前年同期を5.1%上回った。高炉鋼は
3.8%増の906万9,000トン、電炉鋼は8.4%増の391万7,000トン。銑鉄は3.9%増の840
万5,000トン、熱間圧延鋼材は3.7%増の1,130万2,000トンとなっている。