企業景況感5月は横ばい

Ifo経済研究所が27日に発表した5月のドイツ企業景況感指数(15年=100)は前月と
同じ89.3にとどまった。サービス業で数値が悪化したことが響いた。クレメンス・
フュスト所長は「ドイツ経済は危機から一歩一歩、抜け出しつつある」と述べた。
現状判断を示す指数が0.6ポイント減の88.3となり、足を引っ張った。今後6カ月の見
通しを示す期待指数は0.7ポイント増の90.4となり、4カ月連続で改善した。
景況感指数を部門別でみると、製造業は上昇した。現状判断が特に大きく改善。先行
き悲観も前月に引き続き弱まった。受注残高は減少が続いている。
サービス業の景況感は低下した。現状判断がやや悪化したためで、期待指数はやや改
善した。DI(ディフュージョンインデックス)ベースの景況感指数は1.8ポイント
と、4部門のなかで唯一プラスの領域を保っている。
流通業では前月に引き続き期待指数が大幅に伸びた。現状判断も改善している。た
だ、景況感指数はマイナス16.9ポイント(DI)と極めて低い。
建設業の景況感は4カ月連続で改善した。期待指数が大きく上昇。現状判断も好転し
た。景況感指数自体はマイナス26.0ポイント(ID)と4部門のなかで最も低い。

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