卸売物価12カ月連続低下、4月は前年同月比−1.8% に

ドイツ連邦統計局が28日に発表した4月の卸売物価指数(2021年=100)は前年同月比
1.8%減の116.9となり、12カ月連続で低下した。
全体を最も強く押し下げたのは化学品で、前年同月を17.9%下回った。このほか、穀
物・葉たばこ・種子・飼料(−12.2%)、鉱石・金属(−7.2%)、古材・残材(−
6.8%)、牛乳・乳製品・卵・食用油脂(−6.3%)で下げ幅が大きかった。コー
ヒー・茶・カカオ・香辛料(+9.3%)、砂糖・甘味菓子・パン類(+7.2%)たばこ
製品(+5.0%)は大きく上昇した。
卸売物価指数は前月比では0.4%増となり、2カ月連続で上昇した。
統計局は今回から、指数の基準年をこれまでの15年から21年に改めるとともに、各品
目の構成比重を変更した。このため、新基準と旧基準とでは指数と変動率が異なって
いる。例えば23年全体の前年比の変動率は旧基準でマイナス0.5%となっていたが、
新基準ではプラス0.6%に改められた。

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