輸出期待指数がプラス転換

Ifo経済研究所が28日に発表した5月の独製造業輸出期待指数(DI)は前月を1.8ポイ
ント上回る0.3ポイントとなり、13カ月ぶりにプラスの領域に復帰した。調査担当者
は「ポジティブとネガティブな回答がほぼ拮抗している」と指摘したうえで、輸出に
は依然として勢いがないとの見方を示した。
Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出
見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで
回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味し
たものが輸出期待指数となる。同指数がプラスの領域にあることは、輸出増回答が輸
出減回答を上回っていることを意味する。
全18業界のうち10業界がプラスの領域に入った。数値が最も高かったのは飲料で17.4
ポイントを記録。ガラス製品・セラミック製造/石土加工(12.9ポイント)、家具
(12.0ポイント)も2ケタ台に上った。製紙は7.3ポイント、食品・飼料は6.2ポイン
ト、化学は4.9ポイント、データ処理装置は4.1ポイント、ゴム・樹脂製品は2.9ポイ
ント、自動車は2.5ポイント、電気装置は0.9ポイントだった。
衣料品はマイナス22.1ポイント、繊維はマイナス12.9ポイント、金属製造・加工は
12.7ポイント、金属製品はマイナス10.0ポイント、機械はマイナス1.4ポイントと振
るわなかった。

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