エネルギー大手のRWEは28日、ドイツの北海海域に計2つの洋上風力発電パークを新設
すると発表した。国内のメーカーなどに再生可能エネルギー電力を供給。脱炭素の取
り組みを支援していく。
ユイスト島の北方およそ50キロの海域に「ノルトゼークラスターA」と「ノルトゼー
クラスターB」を建設する。容量は計1,560メガワット(MW)で、年6.5テラワット時
(TWh)を発電できる。
ノルトゼークラスターAは容量が660MWで、2025年の着工、27年初頭の稼働開始を予定
する。ノルトゼークラスターBは容量が900MW。27年に着工し、29年から操業を開始す
る。
容量15MWのヴェスタス製タービン「V236-15.0MW」を投入する。変電所は仏アトラン
ティーク造船所傘下のアトランティーク・オフショア・エナジー、電線はギリシャの
ヘレニック・ケーブルズ、基礎は中国の大金重工(ダージン・ヘビー・インダスト
リー)から供給を受ける。
両パークで発電した再生エネは顧客ニーズに見合うテーラーメイドの形で供給する。
顧客には人工知能(AI)データセンターも含まれる。
RWEが世界で展開する洋上風力発電パークは計19カ所で、そのうち6カ所をドイツが占
める。30年までに世界の洋上パークの容量を現在の3.3ギガワット(GW)から3倍の
10GWに拡大する計画だ。