長城汽車が欧州拠点を閉鎖、販売不振受け

中国の大手自動車メーカー長城汽車(GWM)が欧州事業の統括拠点を8月末付で閉鎖
することがメディア報道で分かった。同地での販売が振るわず巨額の赤字が出てい
ることを受けた措置。中国から輸入する電動車の関税引き上げを欧州連合(EU)が
実施すると状況が一段と悪化するという事情も踏まえ閉鎖を決めた。欧州販売は
パートナー企業を通して継続する。
GWMは2021年秋、欧州統括拠点を独南部のミュンヘンに開設した。起亜自動車の独
販売会社を統括していたシュテッフェン・コスト氏が責任者となっていた。GMWは
同氏を含むミュンヘン拠点の全従業員(約100人)を解雇する。
欧州での販売は当面、進出済みのドイツ、英国、アイルランド、スウェーデン、イ
スラエルの5カ国に限定する。ドイツでの販売や交換部品の供給は提携先の自動車
販売会社エーミール・フライを通して行う。

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