化学大手コベストロがリサイクル技術の蘭社に出資

化学大手の独コベストロは3日、リサイクル技術を手がける蘭新興企業バイオBTXに戦
略パートナーとして数百万ユーロを出資すると発表した。自社の循環経済、気候中立
目標の実現に寄与すると判断した。
バイオBTXはフローニンゲンに拠点を置く2012年設立の企業。有機廃棄物とプラス
チック廃棄物の混合ごみからベンゼン、トルエン、キシレンなど有用な化学物質を再
生する世界初の実証プラント建設を計画している。処理能力は年2万トン。プラント
建設に向け今回、総額8,000万ユーロの資金を出資や融資の形で確保した。
コベストロは同実証プロジェクトに参加。デジタル化のノウハウを持ち寄るととも
に、自社製品のリサイクルの可能性を調べる。
バイオBTXとは4年前に提携した。欧州連合(EU)の補助金を受け、熱分解による硬質
ポリウレタン・フォームのリサイクル技術開発に取り組んでいる。

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