Ifo経済研究所が6日に発表した独化学業界の5月の景況感指数(DI)は5.8ポイントと
なり、前月のマイナス5.2ポイントから大幅に上昇した。同指数がプラスの領域に入
るのは2年2カ月ぶり。ロシアのウクライナ侵略開始の翌月に当たる2022年3月から24
年4月までは一貫してマイナスの領域にとどまっていた。調査担当者は「独化学業界
の自信が戻ってきた」と述べた。
現状判断を示す指数がマイナス14.5ポイントからプラス1.7ポイントへと16.2ポイン
ト改善。今後の6カ月の見通しを示す期待指数は5.4ポイント増の10.0ポイントとな
り、2カ月連続でプラスの領域にとどまった。
生産計画指数は7.9ポイント、輸出の見通しを示す指数は4.9ポイントだった。プラス
の領域に入るのはともに3カ月連続だ。
受注に関する指数だけはマイナス44.1ポイントとダントツで低かった。受注不足解消
の見通しが立たない企業が依然として極めて多い。