ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日に発表した4月の鉱工業生産指数(2021年=
100)は物価調整後の実質に季節・営業日数を加味したベースで前月比0.1%減の
94.6(暫定値)に落ち込んだ。減少は2カ月連続。建設業が2.1%低下し、足を強く
引っ張った。
製造業の生産指数は0.2%増の96.3に上昇した。改善は2カ月ぶり。中間財は0.9%
落ち込んだものの、投資財と消費財はともに0.8%伸びた。
エネルギー業は1.6%増となり、4カ月ぶりに好転した。指数は82.4と基準値の100
を大きく下回っている。
主要産業をみると、自動車・自動車部品が4.2%増と大きく伸びたのに対し、化学
品(1.8%減)、医薬品(1.6%減)、金属製品(1.0%減)、電気装置(0.6%
減)、機械(0.5%減)は振るわなかった。エネルギー集約型産業は0.9%減だっ
た。
鉱工業生産を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、2〜4
月は前期(11〜1月)を1.0%上回った。エネルギー集約型産業では伸び率が5.0%
に達している。