横河電機は5日、再生可能エネルギー監視ソリューション(REMS)を提供する独
バックス・エナジー(BaxEnergy)を買収したと発表した。欧州で実績のあるバッ
クス・エナジーのソリューションを、再生エネ発電設備を持つ顧客企業にグローバ
ルに提供していく。取引金額は明らかにしていない。
発電事業者は近年、太陽光、陸上・洋上風力、水力、地熱など複数種類の再生エネ
発電設備を展開している。利益を創出するためにはこれら設備の発電量を最大化
し、保守を効率的することが重要となる。
バックス・エナジーのREMSはこうした課題に対応するものだ。柔軟性と拡張性を備
えているため、既存のITや経営の基幹システムを変更せずに導入できる。また、多
様かつ複数種類の再生エネ発電施設を統合管理できる。さらに、各種メーカーの
タービン、インバーター、変電所などからのデータに応じた発電効率を分析でき
る。設備稼働率を最大で年10%向上させた実績がある。
同社はハノーバーに本社を置く2010年設立の企業。従業員数は約90人で、イタリア
南部のアチレアーレに事業会社を持つ。