ドイツ連邦統計局が17日に発表した2023年のプレハブ住宅完工件数は1万9,900件だっ
た。前年を2.5%下回ったものの、従来の建築手法で建設された住宅(7.5%減の7万
6,900件)に比べると減少幅が小さい。建設コストが急上昇するなかで割安感が評価
された可能性がある。住宅完工件数に占める割合は前年の19.7%から20.6%に拡大し
た。
プレハブ住宅の内訳をみると、3世帯以上の集合住宅が12.0%増の790件と全体をけん
引。2世帯住宅も6.0%増の2,300件に拡大した。1世帯住宅は4.1%減の1万6,900件に
落ち込んだ。シェアは1世帯住宅が84.6%とダントツで大きい。
プレハブ住宅の価格は前年を8.1%上回った。従来型の住宅(同8.5%)に比べ上げ幅
はやや小さい。10年前に比べると72.7%上昇した。