バッテンフォールとBASFの洋上パーク、ヴェスタス製タービン採用

化学大手BASFとエネルギー大手のバッテンフォールは17日、独北海海域で計画する両
社の合弁洋上風力発電パークにデンマーク企業ヴェスタスのタービンを採用すること
で合意したと発表した。2025年に投資の最終決定を下せば正式採用となる。
バッテンフォールとBASFはボルクム島の北85キロメートルの海域に風力発電パーク
「ノルトリヒト1」「ノルトリヒト2」を設置することを計画している。発電容量はそ
れぞれ980メガワット(MW)、630MWで、年に計約6テラワット時(TWh)を発電できる
見通し。26年の着工、28年の全面稼働を見込む。BASFは49%出資し、両パークの電力
の49%をルートヴィヒスハーフェン本社工場など欧州の生産拠点で使用する。
両パークにはヴェスタス製のタービン「V236-15.0 MW」112基を投入する。容量15メ
ガワット(MW)の同タービンは洋上風力発電分野で現在、出力が最も大きい製品。調
達するタービンの半数に当たる56基ではタワーの一部に低炭素鋼を使用し、生産に伴
う二酸化炭素(CO2)の排出量を16%削減する。

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