今年1〜4月にドイツに輸入された電気自動車(BEV)に占める中国製品の割合が
40.9%に達したことが、連邦統計局の18日の発表で分かった。2023年は通年で
29.0%、22年は同12.0%となっており、中国製BEVの存在感は急速に高まっている。
ただ、その半分以上はテスラやBMWなど欧米メーカーが中国で生産したモデルが占め
るとみられる。ドイツの乗用車新車登録統計を見る限り、中国メーカーの存在感はそ
れほど高くない。
統計局は中国からの輸入BEVに対する暫定的な上乗せ関税を課すとした欧州連合
(EU)欧州委員会の決定を受け今回、データを公表した。それによると、1〜4月に中
国から輸入されたBEVは3万1,500台で、前年同期を15.7%下回った。輸入減にもかか
わらず中国製BEVのシェアが伸びたのは、国内需要の冷え込みを受け全世界からのBEV
輸入台数が45.3%減の7万7,000台と大幅に縮小したため。2位のチェコ製は31.3%減
の8,100台、3位の韓国製は51.3%減の6,700台だった。
連邦陸運局(KBA)の最新統計によると、1〜5月のBEV(乗用車)新車登録台数(14万
713台)に占める割合が最も高い中国ブランドはMGロエベ(6,354台)で、4.5%だっ
た。そのほかの中国車はBYD(776台)もGWM(669台)も1%に届いていない。