製造業受注残高4カ月連続減少、自動車は15カ月続落

ドイツ連邦統計局が19日に発表した4月の製造業受注残高指数(2021年=100)は物
価調整後の実質に営業日数・季節要因を加味したベースで103.2(暫定値)とな
り、前月を0.5%下回った。同指数の低下は4カ月連続。国内が0.9%、国外が0.2%
の幅で低下した。国外の指数は99.7と基準値の100を割り込んだ。
部門別では投資財が0.5%、中間財が1.0%落ち込んだ。消費財は0.6%増加した。
業界別では構成比重の大きい自動車が3.0%減となり、15カ月連続で低下した。コ
ロナ禍に伴うサプライチェーンひっ迫の解消が進むとともに、新規受注が低迷して
いることが背景にある。「その他の輸送機器(航空機・船舶・鉄道車両)」は
0.7%増えた。
受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は7.1カ月とな
り、前月の7.2カ月から縮小した。部門別の内訳は投資財が9.7カ月(前月9.8カ
月)、中間財が4.0カ月(4.1カ月)、消費財が3.5カ月(3.5カ月)となっている。
4月の受注残高は前年同月比(物価・営業日数調整値)では5.6%減少した。

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