太陽光パネルなどで生産される電力を直流から交流へと変換するソーラーインバー
ターの有力メーカーである独SMAソーラーは18日、2024年12月期の業績見通しを大幅
に引き下げた。顧客の在庫水準が高く新規受注が低迷しているほか、欧州連合(EU)
と米国の選挙を背景に市場の先行き不透明感が強まっていることを受けたもので、売
上高を従来予測の「19億5,000万〜22億2,000万ユーロ」から「15億5,000万〜17億
ユーロ」に下方修正。営業利益(EBITDA)も「2億2,000万〜2億9,000万ユーロ」から
「8,000万〜1億3,000万ユーロ」に引き下げた。
EUでは今月上旬に欧州議会選挙が実施された。米国では11月に大統領選挙が行われ
る。選挙の結果次第では、再生可能エネルギーの普及促進策が修正・撤回される懸念
があるため、企業は投資に慎重になっている。