消費者信頼感が5カ月ぶりに悪化

市場調査大手GfKとニュルンベルク市場決定研究所(NIM)が26日に共同発表したド
イツ消費者信頼感指数の7月向け予測値は、6月の確定値(−21.0ポイント)を0.8
ポイント下回るマイナス21.8ポイントに下落した。同指数の悪化は5カ月ぶり。低
下が続いていたインフレ率が5月に上昇へと転じたことから、実質所得の減少懸念
と貯蓄性向が強まった。
所得の見通しに関する6月の指数(7月向け予測値の算出基準の1つ)は前年を4.3ポ
イント下回る8.2ポイントへと下落した。NIMが実施したアンケート調査では、物価
の上昇で所得の見通しについて悲観的になったとの回答が62%に上った。
高額商品の購入意欲に関する6月の指数(同)はマイナス13.0ポイントとなり、前
月を0.7ポイント割り込んだ。先行き不透明感が強いことから、消費者はローンを
組むのに慎重になっている。
景気の見通しに関する6月の指数(同)は7.3ポイント減の2.5ポイントだった。前
月を下回ったものの、長年の平均であるゼロを3カ月連続で上回った。
貯蓄性向に関する6月の指数(同)は前月を3.2ポイント上回る8.2ポイントとな
り、上昇へと転換。消費者信頼感指数を押し下げた。