三井住友海上火災保険は25日、ベルギー子会社MSアムリンインシュアランスSE
(AISE)と独子会社MSIGインシュアランスヨーロッパAG(MSIGEU)の統合に向け検
討を開始したと発表した。欧州大陸事業を強化する狙い。関連当局の承認などを経
て2025年夏に統合が完了すると見込んでいる。
三井住友海上は2007年、英国子会社を通して独ケルンに拠点を開設した。その後の
事業拡大に伴い12年にMSIGEUを新設。主に現地の大企業および日系企業向けに商
品・サービスを提供してきた。グロス保険料は6億6,800万ユーロ。
AISEは16年の英損保大手アムリン買収に伴い三井住友海上の子会社となった。従来
の欧州大陸事業基盤を拡大する形で、主に現地の中堅・中小企業向けに商品・サー
ビスを提供している。グロス保険料は12億1,700万ユーロに上る。
両子会社の統合で設立する新会社は欧州大陸の企業向け損害保険市場で上位5社に
次ぐ規模となる。三井住友海上は同地でのプレゼンス向上、シナジー効果による事
業拡大、収益力強化を目指す。