高級乗用車大手の独メルセデスベンツは5日、中国の金融サービス子会社メルセデ
スベンツ・オート・ファイナンス(MBAFC)がグリーン資産担保証券(ABS)を現地
で発行したと発表した。中国で外資系自動車会社が同ABSを発行するのは初めてと
いう。メルセデスにとっても初のグリーンABSとなる。調達した資金を電気自動車
(BEV)向けの融資事業に充て、同国でのBEV販売を促進する。
銀行間債券市場で売り出し、7億6,500万人民元(約1億ユーロ)を調達した。期間
は加重平均で1.42年、クーポンは年1.87%。応札倍率は3倍に上った。
ABSは企業が持つ資産の価値やキャッシュ・フローを裏付けとして発行される社
債・コマーシャルペーパー(CP)。調達した資金を環境に優しいBEVの販売促進に
充てることからグリーン扱いとなる。