豊田通商がグリーン水素合弁、工業ガスの独メッサーと

豊田通商は11日、完全子会社の豊田通商ヨーロッパが工業ガス製造の独メッサーと
新会社シンフォニー(SympH2ony)を設立したと発表した。欧州でグリーン水素の
製造・供給と燃料電池車両(FCモビリティ)の提供を行う。
フランクフルト近郊のバート・ゾーデンに新会社を開設した。出資比率はそれぞれ
50%。
欧州連合(EU)では脱炭素化政策を背景にFCモビリティへの関心が高まってい
る。だが、その一方で、燃料である水素の供給インフラ整備は進んでいない。
シンフォニーはこうした現状を改めるため、グリーン水素の製造・供給からFCモビ
リティ(公共バス、トラック、タクシー、港湾荷役機器など)の導入までをパッ
ケージ化して提供していく。利便性が高い場所に水素の製造や充填インフラを設
置。グリーン水素の供給やFCモビリティのリースなど、顧客のニーズに応じた提案
を行う。グリーン水素は各地域に最も適した再生可能エネルギー電力を調達して製
造することで、安定的かつ低コストで提供する。

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