オンセミがVWにSiCパワーエレクトロニクス供給

半導体大手の米オンセミは22日、自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループ
に炭化ケイ素(SiC)ベースのパワーエレクトロニクスを供給することで合意したと
発表した。車載電池の直流電力を交流に変換してモーターを駆動するトラクション・
インバーターを、次世代車台「SSP(スケーラブル・システム・プラットホーム)」
向けに複数年、供給する。取引の詳細は明らかにしていない。
SSPはVWグループの全ブランドのすべてのセグメントの車両で採用する次世代車台。
同車台採用モデルは2020年代末から市場投入が始まる。
オンセミはアジア、欧州、米国の工場から製品を供給できる。VWは地政学的な対立に
起因する供給網リスクを踏まえ、世界の様々な地域で生産できるオンセミの能力を高
く評価。今回の契約を結んだ。
オンセミは6月、チェコ工場の拡張に最大20億ドルを投資することを明らかにした。
27年から新生産施設で生産を開始する予定。同社によると、VWは同施設設置のメリッ
トを享受する。

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