製造業の輸出見通し悪化

Ifo経済研究所が26日に発表した7月の独製造業輸出期待指数(DI)は前月を0.4ポイント下回るマイナス1.7ポイントに下落した。同指数の悪化は2カ月連続。調査担当者は「輸出産業には現在、勢いがない。本格回復の兆しは少ない」と述べた。
Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。同指数がマイナスの領域にあることは、輸出減回答が輸出増回答を上回っていることを意味する。
全18業界のうちプラスの領域に入ったのは5業界にとどまった。数値が最も高かったのは飲料で10.9ポイントを記録。これにデータ処理装置が10.4ポイント、家具が7.7ポイントで続いた。化学も0.6ポイントとゼロを上回った。
数値が最も低かったのは前月同様、金属製造・加工で、マイナス20.5ポイントだった。繊維(-18.7ポイント)、自動車(-16.8ポイント)、金属製品(-16.5ポイント)、食品・飼料(-6.3ポイント)、電気装置(-5.1ポイント)、製紙(-4.3ポイント)、機械(-2.0ポイント)、ゴム・樹脂製品(−0.8ポイント)もマイナスに沈んだ。

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