製造業の輸出見通し悪化

Ifo経済研究所が27日に発表した8月の独製造業輸出期待指数(DI)は前月を2.6ポイント下回るマイナス4.8ポイントに下落した。同指数の悪化は3カ月連続。調査担当者は「輸出産業はドイツ経済の成長モーターとして差し当たり機能していない」と述べた。
Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。同指数がマイナスの領域にあることは、輸出減回答が輸出増回答を上回っていることを意味する。
全18業界のうちプラスの領域に入ったのは5業界にとどまった。数値が最も高かったのは革製品で54.4ポイントを記録。これに飲料が20.1ポイント、食品・飼料が9.1ポイント、衣料品が3.2ポイント、化学が1.2ポイントで続いた。
数値が最も低かったのは自動車でマイナス29.6ポイントだった。金属製品(-22.4ポイント)、金属製造・加工(-21.6ポイント)、製紙(-8.8ポイント)、繊維(-7.7イント)、機械(-6.3ポイント)、ゴム・樹脂製品(−4.6ポイント)、電気装置(-1.7ポイント)、データ処理装置(-1.0ポイント)もマイナスに沈んだ。

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