ドイツ機械工業連盟(VDMA)が30日に発表した独業界の7月の新規受注高は物価調
整後の実質で前年同月を5%下回り、これまでに引き続き減少したものの、下げ幅
は9カ月ぶりに1ケタ台に縮小した。VDMAのチーフエコノミストは比較対象である
2023年7月の受注水準が低かったことを指摘。「好転の兆しではない」と明言し
た。
地域別でみると、国内と国外がともに5%減少。国外の内訳はユーロ圏(ドイツを
除く)が6%減、ユーロ圏外が4%減だった。
特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、5〜7月は前年同
期を実質14%下回った。国内が22%減少。国外はユーロ圏とユーロ圏外がともに
10%落ち込んだ。
1〜7月の新規受注は前年同期比で実質11%落ち込んだ。国内が16%、国外が8%縮
小。国外はユーロ圏が12%、ユーロ圏外が7%後退した。