卸売物価、8月は下げ幅拡大

ドイツ連邦統計局が12日に発表した8月の卸売物価指数(2021年=100)は前年同月比
1.1%減の116.1となった。16カ月連続で低下したものの、これまで縮小していた下げ
幅は拡大へと転じた。前月は0.1%減とほぼ横ばいとなっていた。
全体を最も強く押し下げたのは石油製品で、前年同月を7.7%下回った。景気低迷で
需要が鈍っている。このほか、動物(−8.3%)、鉄・鉄鋼(−6.5%)、化学品(−
5.8%)で大きく低下した。コーヒー・茶・カカオ・香辛料(+19.6%)、非鉄金属
鉱石・非鉄金属(+14.7%)、古材・残材(+14.4%)、砂糖・甘味菓子・パン類
(+9.3%)、たばこ製品(+5.2%)は大きく上昇した。
卸売物価指数は前月比では0.8%減となり、2カ月ぶりに下落した。石油製品は3.1%
下がった。

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