製薬大手の独バイエルは26日、革新的な新薬開発に向けたスタートアップ企業との協
業拠点「バイエル・コー・ラブ」を上海に開設したと発表した。ライフサイエンス分
野で同社がグローバルに展開するインキュベーション・ネットワークの一部として、
創薬に活用していく。
バイエル・コー・ラブは米ケンブリッジ、神戸、ベルリンに次いで4カ所目。上海で
は近代的な実験室やコワーキングスペース、オーダーメイドな支援をスタートアップ
に提供し、バイオ製薬のバリューチェーンに沿ったイノベーションを促進していく。
細胞・遺伝子治療とがんの分野でバイエルが持つ専門的な知見を提供するとともに、
同社の国際的な協業ネットワークを活用して現地のスタートアップが画期的なアイデ
アを具体化していくのを支援する。
バイエルは中国にグローバル研究・開発拠点2カ所を持つほか、研究成果を新薬開発
につなげるため清華大学や北京大学など一流の研究機関と協業している。これまでに
同国で実施した共同研究プロジェクトは100件を超える。