鉄道システムの伊メルメック、日立から取得の独事業を開発拠点に

鉄道システム大手の伊メルメックは日立から取得したドイツ事業を開発の主要拠点
として活用する意向だ。ヴィート・ペルトーザ社長が『フランクフルター・アルゲ
マイネ』紙に明らかにしたもので、「当社は日立と異なり、ドイツを開発センター
にするつもりだ。この国で技術者とその他の従業員を新規採用する」と述べた。
日立は2021年、仏防衛・電子機器大手タレスの鉄道システム事業を買収することで
合意した。欧州連合(EU)の欧州委員会はこの取引を23年10月に承認したものの、
鉄道信号市場での競争が弱まり、価格上昇や技術革新の停滞を招く恐れがあるとし
て、一部事業の売却を命令。日立はこれを受け今年、ドイツ、フランス、英国の信
号事業をメルメックに売却していた。