ドイツ連邦統計局が30日に発表した8月の輸入物価指数(2021年=100)は112.2とな
り、前年同月を0.2%上回った。上昇は3カ月連続。
全体を最も強く押し上げたのは消費財で2.4%上昇した。上げ幅は非耐久消費財で
2.7%となり、食料品では5.1%に上った。耐久消費財は1.2%だった。
農産物は5.5%で、カカオ豆は130.3%、コーヒー生豆は33.4%と特に大きかった。玉
ねぎは33.7%、パプリカは22.4%、豚は16.2%低下した。
中間財は前月同様、変動がなかった。スターチ・スターチ製品が24.7%、電池が
5.3%下がったのに対し、パルプは21.5%、非鉄金属は6.0%上昇した。
投資財は0.1%上昇した。構成比重の大きい自動車・自動車部品は上げ幅が2.6%に
上った。
エネルギーは5.4%低下した。下げ幅は電力で13.0%、石油製品で12.8%、原油で
3.0%、天然ガスで1.7%に上った。エネルギーを除いたベースでは輸入物価の上昇率
が0.9%だった。
輸入物価は前月比では0.4%下落した。低下は2カ月連続。農産物が1.8%、エネル
ギーが1.5%、中間財が0.6%低下。非耐久消費財は横ばい、投資財は0.1%増、耐久
消費財は0.3%増だった。
8月の輸出物価指数(21年=100)は前年同月比0.8%増の114.6となり、4カ月連続で
上昇した。非耐久消費財が2.7%、投資財が1.6%、耐久消費財が0.9%、中間財が
0.3%上昇。エネルギーは15.2%、農産物は1.2%低下した。
輸出物価は前月比では横ばいだった。