ドイツ連邦統計局が8日に発表した8月の鉱工業生産指数(2021年=100)は物価調整
後の実質に季節・営業日数を加味したベースで前月を2.9%上回った(暫定値)。増
加は2カ月ぶり。前月に8.2%減少した自動車・自動車部品が8月は19.3%増と大幅に
増えたことが大きい。鉱工業生産はこのところ、自動車・自動車部品の変動の影響を
強く受けている。
製造業の生産指数は3.4%増加した。投資財が6.9%、中間財が0.1%上昇。消費財は
横ばいだった。化学や鉄鋼などエネルギー集約型産業は0.1%増えた。
エネルギー業は2.3%、建設業は0.3%伸びている。
鉱工業生産を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、6〜8月
は前期(3〜5月)比で1.3%低下した。エネルギー集約型産業は0.7%増だった。
7月の鉱工業生産は当初の前月比2.4%減から同2.9%減に下方修正された。