国有企業ドイツ鉄道(DB)の貨物子会社DBカーゴが従業員を削減することで鉄道労組
EVGと合意した。同社への取材をもとにdpa通信が報じたもので、従業員3万1,000人の
うち2,300人を削減する。整理解雇は行わない。広報担当者によると、管理部門を中
心にさらなる人員削減が行われる可能性がある。
DBカーゴは長年、大きな赤字を計上しており、2024年上半期は営業赤字(EBIT)が2
億6,000万ユーロ強に達した。構造改革は避けられない状況で、経営陣はEVG、従業員
代表と熾烈な交渉を続けてきた。
今回の合意では、鉄鋼、自動車、化学など顧客産業別の新たな事業ユニットを新設
し、自己責任で業務を行うことが取り決められた。複数の輸送手段を組み合わせ積み
替えなしにドア・ツー・ドアで荷物を運ぶインターモーダル輸送事業を新会社に移管
するとした経営陣の当初の計画は取り下げられた。