1-9月期BEV新車登録29%減少、ホンダなど3ブランドは3ケタ増に

ドイツ連邦陸運局(KBA)が16日に発表した電気自動車(BEV、乗用車)の1-9月期
の新車登録台数は27万6,390台となり、前年同期を28.6%下回った。購入補助金が
昨年12月に打ち切られたことが響いた格好で、乗用車全体に占める割合は18.1%か
ら13.1%へと大幅に低下した。
BEVの新車登録台数が最も多かったブランドはVWで、4万2,590台(23.3%減)だっ
た。2位はテスラで2万9,847台(41.9%減)、3位はBMWで2万9,578台(30.7%
増)、4位はメルセデスで2万3,401台(17.0%減)、5位はアウディで1万7,002台
(22.7%減)、6位はシュコダで1万6,602台(17.4%増)、7位は現代で1万3,294台
(42.8%減)、8位はMGロエベで1万3,257台(4.2%増)、9位はセアトで1万1,457
台(5.6%減)、10位はボルボで1万1,259台(73.4%増)となっている。
日本車ではトヨタが最も多く、1,330台に上った。これに日産が985台、ホンダが
787台、マツダが241台、スバルが114台、レクサスが112台、スズキが3台で続い
た。三菱はBEVの新車登録がなかった。
新車に占めるBEVの比率ではテスラ、スマート(1万269台)、ポールスター(2,492
台)、NIO=上海蔚来(323台)、フィスカー(132台)、ルシード(127台)、シャ
オペン=小鵬(113台)、ビンファスト(78台)、AIWAYS=愛馳(27台)の9ブラン
ドが100%を記録した。このほかBYD(1,723台)が96.3%、マクサス(51台)が96.
2%、MGロエベが79.2%、GWM=長城(1,418台)が65.9%、ロータス(150台)が
58.4%と高水準に達している。そのほかのブランドはすべて30%未満にとどまっ
た。
スマート以外のドイツ車はミニが23.7%、BMWが17.2%、ポルシェが12.6%、メル
セデスが12.5%、アウディが11.2%、VWが10.5%、フォードが4.3%、オペルが
4.2%だった。
日本車はホンダ(14.1%)を除いて全体の平均(13.1%)をすべて下回った。日産
は4.2%、スバルは3.4%、レクサスは3.1%、トヨタは2.0%、マツダは0.7%、ス
ズキは0.0%となっている。
伸び率が最も大きかったブランドはロータスで368.8%を記録した。2位はロールス
ロイス(66台)で312.5%、3位はホンダで194.8%だった。
BEVにプラグインハイブリッド車(PHV)と燃料電池車(FCV)を加えた電動車全体
の新車登録台数は40万9,380台で、前年同期を19.9%下回った。乗用車全体に占め
る割合は23.9%から19.3%へと低下した。
電動車に非給電タイプのハイブリッド車(HV)や天然ガス車などを加えた環境対応
車の新車登録台数は4.7%減の96万5,435台。乗用車全体に占める割合は45.6%で、
前年同期を1.8ポイント下回った。

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