鉄鋼大手フェストアルピーネが独工場閉鎖、自動車業界の需要減受け

鉄鋼大手の墺フェストアルピーネは18日、金属成形部門の再編計画を発表した。自動
車向け製品の需要低迷を受けた措置。自動車産業が盛んなドイツで工場閉鎖を含む再
編を行う。
金属成形部門の独生産拠点はデッティンゲン、シュメレン、シュベービッシュ・グ
ミュント、ベーメンキルヒ、ビルケンフェルトの計5カ所にあり、雇用規模は合わせ
て2,000人に上る。このうち自動車向けに鉄鋼とアルミニウムのスタンプ加工・成形
部品を手がけるビルケンフェルト工場は赤字が続き、改善の見通しが立たないことか
ら閉鎖する。従業員220人が影響を受ける。
デッティンゲン工場も今回の再編に伴い生産品目を縮小する。今後は取り付け時の加
工が不要なスタンプ加工・成形部品、複合体構造、安全・衝突保護部品を有名自動車
メーカー向けに製造する意向だ。現在650人に上る従業員のうち3分の1を削減する。

上部へスクロール