鉄鋼大手の独ザルツギターは22日の適時開示で、2024年12月期の業績予測を引き下げ
た。景気低迷と収益力強化措置の拡大を受けたもので、税引き前損益は赤字となる。
売上高を従来見通しの「約100億ユーロ」から「95億〜100億ユーロ」、営業利益
(EBITDA)を「4億〜5億ユーロ」から「2億7,500万〜3億2,500万ユーロ」に下方修
正。これまで「収支トントン」としていた税引き前利益は「2億7,500万〜3億2,500万
ユーロの赤字」へと引き下げた。
同社は収益力強化に向けこれまで、「パフォーマンス2026」というプログラムを実施
してきた。経営陣はこれよりも踏み込んだ措置を実施する意向で、24年12月期に特別
費を最大1億2,000万ユーロ計上する。特に流通部門にメスを入れる。
24年1-9月期暫定決算の売上高は77億ユーロとなり、前年同期の84億ユーロから8%減
少した。EBITDAは44%減の3億2,000万ユーロ。税引き前損益は2億5,430万ユーロの黒
字から1億4,000万ユーロの赤字に転落した。