企業景況感5カ月ぶりに改善

Ifo経済研究所が25日に発表した10月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は
86.5となり、前月を1.1ポイント上回った。同指数の改善は5カ月ぶり。現状判断を
示す指数と今後6カ月の見通しを示す期待指数がともに上向いた。クレメンス・
フュスト所長は「ドイツ経済の下降飛行はひとまず終わったかもしれない」と述べ
た。
現状判断指数は1.3ポイント増の85.7に上昇し、6カ月ぶりに好転。期待指数も0.9
ポイント増の87.3となり、5カ月ぶりに改善した。
景況感を部門別でみると、製造業は上向いた。期待指数が上昇したためで、現状判
断指数は大きく落ち込んだ。受注不足がこれまでに引き続き響いている。工場稼働
率は1.2ポイント減の76.5%となり、長年の平均(83.4%)を大幅に下回った。
サービス業の景況感は好転した。現状判断が大きく改善。期待指数もやや伸びた。
景況感の改善幅は特に物流、旅行、ITで大きい。
流通業の景況感は小幅な改善にとどまった。現状判断が悪化したためで、期待指数
は低水準ながらやや上昇した。
建設業では期待指数が低下、現状判断がやや上昇。景況感はやや落ち込んだ。

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