独鉄鋼2位メーカーのザルツギターは4日の適時開示で、第2位株主である複合企業の
GPギュンター・パーペンブルクが同社の株式公開買い付け(TOB)を検討しているこ
とを明らかにした。GPギュンター・パーペンブルクは独リサイクリング企業TSRリサ
イクリングとコンソーシアムを組み、すでに保有する分を含めザルツギター株を最低
45%プラス1株、取得する考え。1株当たりの買い取り提示額やTOBの狙いなど詳細は
現時点で明らかにされていない。
GPギュンター・パーペンブルクは建設や建材、建機、リサイクルなど幅広い事業を手
がける企業で、雇用規模は約4,000人。ザルツギター株の保有比率は25.1%で、筆頭
株主のニーダーザクセン州(同26.5%)に次いで多い。コンソーシアムのパートナー
であるTSRリサイクリングは廃棄物処理大手レモンディスの完全子会社で、雇用規模
は約4,300人に上る。
ザルツギターは従業員数が2万5,000人に上る。2024年12月期は売上高95億ユーロ、税
引き前赤字2億7,500万〜3億2,500万ユーロを見込む。