独企業が15年来の深刻な受注不足に

Ifo経済研究所は11日、10月のアンケート調査でドイツ企業の41.5%が受注不足と回
答したことを明らかにした。前月の同39.4%から一段と悪化。リーマンショックを
きっかけとする金融危機のさなかにあった2009年以来の高水準に達した。調査担当者
は「受注不足はこれまでに引き続きドイツの景気回復を妨げている」と指摘した。
製造業では47.7%が受注不足と回答した。主力産業すべてで数値が高い。最高は金属
製造・加工で68.3%に達した。これに金属製品が59.9%、ゴム・樹脂製品が59.6%で
続いた。繊維は57.7%、電気装置は55.7%、製紙は54.8%、機械は54.7%、データ処
理装置は51.5%、自動車は44.3%、化学は43.9%となっている。食品・飼料は18.5%
と比較的低かった。
サービスは31.2%だった。景気と消費の低迷を背景に企業向けサービスは36.4%、消
費者向けサービスは36.2%と数値が高い。最高は人材仲介・派遣で54.2%に上った。
これに宿泊が51.4%、倉庫が49.2%、広告・市場調査が48.4%で続いた。
法律・経理・会計は9.1%と低水準にとどまった。規制強化を背景に需要が多い。

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