エネルギー大手の独RWEは12日の決算発表で2024年から30年にかけグリーン技術に総
額550億ユーロを投資する計画を修正した。欧州の水素経済立ち上げが遅れているほ
か、米国の大統領選挙で地球温暖化を否認するトランプ元大統領が勝利したことを受
けたもの。550億ユーロの投資を完了する時期が30年よりも後にずれ込む見通しとし
ている。同社は声明で「米大統領選挙の結果を受け洋上風力発電プロジェクトのリス
クが大きくなった」との認識を示した。
24年1-9月期の営業利益(EBITDA、調整済み)は39億7,600万ユーロとなり、前年同期
を30.4%下回った。比較対象の23年1-9月期は電力価格高騰がプラスに働き水準が大
幅に押し上げられており、その反動が出た格好だ。売上高も23.8%減の830億1,300万
ユーロに落ち込んだ。純利益は特殊要因の効果で35.9%増の51億6,900万ユーロに拡
大した。