高級乗用車大手の独BMWは25日、レーゲンスブルク工場の構内物流に用いるタガート
レインとフォークリフト車の動力源を現在の電力から水素に全面的に切り替えると発
表した。エネルギー補充時間を短縮するとともに、貴重な工場内の面積を節約する狙
い。2026年から切り替えを開始し、30年までに完了する。
レーゲンスブルク工場では現在、電動のタガートレインとフォークリフト車を計およ
そ230台、使用している。電池は1シフト当たり2回、交換。クレーンを用いて行う交
換の所要時間は1回当たり15分に上る。交換では広いスペースも必要となる。
水素は補充時間が短い。総延長2キロの配管につながる計6カ所の分散型補給所には省
スペースというメリットもあるという。フル稼働時の水素消費量は年175トンに上
る。