輸入物価2カ月続落、エネルギーの下げ幅14%に

ドイツ連邦統計局が29日に発表した10月の輸入物価指数(2021年=100)は112.5と
なり、前年同月比で0.8%低下した。下落は2カ月連続。エネルギー価格がマイナス
14.1%と大幅に下がり、全体が強く押し下げられた格好だ。
エネルギーの品目別の下げ幅をみると、原油は18.9%、石油製品は17.7%を記録。
天然ガスは6.9%、電力は0.8%だった。エネルギーを除いた輸入物価は前年同月を
0.9%上回った。
非耐久消費財は2.7%上昇した。食料品は上げ幅が7.3%と大きい。耐久消費財は0.
1%、中間財は0.2%だった。投資財は横ばい。
農産物は7.2%上がった。カカオ豆は上げ幅91.5%を記録。コーヒー生豆も21.4%
に達した。玉ねぎは37.3%、豚は8.2%低下した。
輸入物価指数は前月比では0.6%増となり、4カ月ぶりに上昇した。上げ幅はエネル
ギーで3.3%、農産物で1.9%、中間財と非耐久消費でそれぞれ0.5%、財耐久消費
財で0.4%、投資財で0.2%に上った。
10月の輸出物価指数は前年同月比0.6%増の114.8となり、6カ月連続で上昇した。
全体を最も強く押し上げたのは消費財で、上げ幅2.7%を記録。耐久消費財では同
3.1%に上った。
投資財は1.3%で、機械は1.9%、自動車・自動車部品は1.4%だった。中間財
0.4%、農産物は0.3%となっている。
輸出物価は前月比ではプラス0.3%となり、4カ月ぶりに上昇した。

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