VWの電池子会社が買電契約

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループは10日、電池製造子会社パワーコ
が再生可能エネルギー発電事業者から電力を長期調達する契約(PPA)を締結したと
発表した。電池セルの生産に用いる電力を再生エネとすることで、VWグループの電動
車のカーボンフットプリントを改善する。
本社所在地ザルツギターのセル工場で用いる電力を再生エネ発電事業者アルターリッ
ク(Alterric)とエンヴィテック・ビオガス(EnviTec Biogas)から調達する。契約
期間は2025年から10年。アルターリックはニーダーザクセン州の風力発電パーク4カ
所から年およそ240ギガワット時(GWh)、エンヴィテック・ビオガスはブランデンブ
ルク州ブコウのメガソーラーから同約65GWhをザルツギター工場に供給する。10年間
の総量は約3テラワット時(TWh)に達する。
両社との契約により、同工場が排出する二酸化炭素(CO2)の量は23年の独エネル
ギーミックス比で年およそ11万5,000トン低減される。