機械業界が生産予測を大幅引き下げ、24年は−8%に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は10日の年次記者会見で、独業界の2024年の生産高が2,
410億ユーロとなり、前年を実質8%下回る見通しを明らかにした。新規受注の減少が
止まらないことから、従来予測(4%減)の大幅な下方修正が避けられなくなった。
25年も2%の減少を見込んでおり、生産高は3年連続で後退する見通しだ。
生産減を反映し、10月の工場稼働率は79.1%にとどまった。通常レンジの84.4〜89.1
を大幅に下回っている。前年同月は85.9%に上っていた。
稼働率の低迷を背景に業界従事者数は減少に転じた。9月は103万3,000人で、前年同
月を0.2%下回った。12月は前年同月を1%下回る見通しだ。
24年の業界売上高は2,530億ユーロとなり、過去最高となった前年(2,630億ユーロ)
を名目4%下回る。25年は横ばいを見込む。
VDMAのベルトラム・カヴラート会長は、過剰な規制や、コスト高による産業立地条件
の悪化が企業の国際競争力を低下させているとして、ドイツと欧州連合(EU)に政策
の抜本的な見直しを要求した。

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