内閣信任案否決、解散・総選挙へ

独連邦議会(下院)で内閣信任投票が16日に実施され、反対多数で否決された。内閣
信任案の否決は戦後ドイツで6回目。ショルツ首相はこれを受け、議会の解散をシュ
タインマイヤー大統領に提案する。大統領の受け入れを経て、2月23日に総選挙が行
われる見通しだ。
ショルツ内閣は11月、自由民主党(FDP)の政権離脱に伴い少数内閣に転落した。首
相はこれを受け解散・総選挙を決意。信任案が否決されること計算したうえで、今回
の投票の動議を11日に提出していた。
投票結果は賛成207票、反対394票、棄権116票。反対票は信任否決に必要な過半数ラ
イン(367票)を上回った。
信任否決を受け、連邦議会では今後、政府法案の一部が可決される可能性が出てき
た。信任投票の実施後であれば政府・与党への協力を排除しないとの立場を、最大与
党のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)が示してきたためだ。連邦議会は立法府
として必要な機能を維持するため、解散後も新議会が発足するまでは法案を議決する
ことができる。

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