商船三井が欧州の脱炭素航路開発に協力

商船三井は9日、欧州企業マドクア・リニューアブルズ・ホールディングが推進する
ポルトガル〜北ヨーロッパ間のグリーン回廊開発に関する覚書を各業界のリーディン
グカンパニーと締結したと発表した。
同回廊は低炭素燃料を温室効果ガス(GHG)排出量の少ない方法で海上輸送するルー
トの構築を目指すもの。欧州、アジア、北米の金融機関、ターミナル運営者、学術政
策機関、脱炭素化に取り組む企業、グリーン燃料生産者、代替燃料のオフテイカーな
ど、エネルギー転換バリューチェーンの多様な業界のリーディングカンパニーが開発
を支援している。
商船三井は海運物流パートナーとしてグリーン燃料や二酸化炭素(CO2)の輸送、ゼ
ロエミッション船の活用推進、グリーン燃料の物流・運用要件に関する知見の提供な
どを通じて、グリーン回廊の形成に寄与する意向だ。
マドクアは再生可能エネルギーと持続可能なインフラプロジェクトを手がけるオラン
ダ・ポルトガル系の企業。ポルトガルで大規模なグリーン水素プロジェクトを推進し
ており、グリーンアンモニアとe-メタノールの生産、マドクア・グリーン燃料ターミ
ナル(ポルトガルのシネス港)の開発に取り組んでいる。

上部へスクロール