24年のメルセデス乗用車販売3%減に、欧州市場低迷と中国の苦戦響く

高級車大手の独メルセデスベンツが10日に発表した2024年の乗用車販売台数は198
万3,400台となり、前年を3%下回った。主力市場である欧州の低迷と中国での苦戦
が響いた格好。電気自動車(BEV)は23%減の18万5,100台と大きく落ち込んだ。
主要市場での販売台数をみると、中国は7%減の68万3,600台と下げ幅が大きかっ
た。同国で需要が急増する電動車でメルセデスのモデルは消費者のニーズに見合わ
ず、販売不振に陥っていることが背景にある。BEVの旗艦モデル「EQS」では値下げ
を余儀なくされた。世界販売に占める中国の割合は前年の36.1%から32.2%に低下
した。
欧州販売は64万1,800台で3%減少。北米は8%増の36万5,400台と好調だった。
メルセデスは自社のモデルを高級度に応じて最高級の「トップエンド・ラグジュア
リー」、販売規模が最も多い「コア・ラグジュアリー」、同社のなかでは価格が最
も低い「エントリー・ラグジュアリー」の3段階に区分している。経営陣は利幅の
大きいトップエンドの販売比率を増やして収益力を高め、 CASE(「コネクテッ
ド」「自動運転」「シェアリングとサービス」「電動化」)革命に必要な資金を確
保する狙いだ。
24年の販売実績をみると、期待のトップエンドが14%減の28万1,500台と振るわな
かった。中国での販売低迷が響いている。エントリーは14%減の53万4,800台、コ
アは6%増の116万7,100台だった。
バンを加えたメルセデス全体の販売台数は238万9,000台で、前年を4%割り込ん
だ。BEVは22%減り20万4,600台となった。
第4四半期の乗用車販売台数は52万100台で、前年同期を1%上回った。BEVに限る
と、26%減の4万9,200台と低迷が続いている。
主要市場では欧州(5%減の16万5,800台)が減少したものの、中国は3%増の17万
1,400台に拡大。北米は11%増の10万800台と2ケタ台の伸びを記録した。

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