BEVの購入意欲低調

次に購入する車両として電気自動車(BEV)を優先的に考える消費者はドイツで14%
にとどまることが、市場調査大手デロイトのアンケート調査で分かった。内燃機関車
(ICE)は同53%、外部電源から充電ができないハイブリッド車(HV)は12%に上っ
ており、BEVの受容度は低調だ。
デロイトは2024年10月から11月にかけて世界30カ国の計3万人強を対象にアンケート
を実施した。それによると、次の車両にBEVを考えている人が高い主要国・地域は中
国で、27%に達した。消費者が重視する航続距離や価格面、充電インフラで強みを
持っていることが背景にある。
ドイツは主要8カ国・地域のなかで2位につけたものの、中国に大きく水をあけられ
た。3位は東南アジアで11%、4位は韓国で9%、5位はインドと英国で8%、7位は米国
で5%、8位は日本で3%となっている。
ICEの購入を考える消費者が最も多いのは米国で、62%に達した。2位はインドで
54%、3位は東南アジアとドイツで53%、5位は英国で47%、6位は日本で41%、7位は
韓国で39%、8位は中国で38%だった。
HVでは日本が最も多く35%に上った。2位は韓国で31%。両国はBEVを除き、動力源に
関する好みが近く、プラグインハイブリッド(PHV)でも日本が8%、韓国が10%と差
が小さかった。

上部へスクロール