エボニックが中国に過酸化水素の合弁設立

化学大手の独エボニックは23.日、中国同業の福華通達化学股份(Fuhua Tongda Chemicals Company)と過酸化水素の合弁生産・販売会社を設立したと発表した。太陽光発電セルや半導体の製造、食品包装材の殺菌向けに製品を供給する。
新会社Evonik Fuhua New Materials(Sichuan)を四川省楽山市に設立した。出資比率はエボニックが51%、福華が49%。2026年上半期から製品の販売を開始する。
エボニックは23年11月、福華に過酸化水素製造のライセンスを供与した。福華は楽山に年産能力200キロトンの生産施設を設置する。新会社はこの施設から過酸化水素の供給を受けたうえで、特殊用途製品へと精製する。福華は中国現地にネットワークを持つことからエボニックは手を組んだ。 過酸化水素は最終的に無害な水と酸素に分解する。このため、環境にやさしい物質として工業利用が増えている。

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