韓国のサムスン電子は14日、有力空調メーカーの独フレクトグループを欧州投資大手トリトンから完全買収することで合意したと発表した。電力消費量が多い人工知能(AI)の利用拡大を背景に急増するデータセンター(DC)向け冷却需要を取り込み、暖房・換気・空調(HVAC)市場での成長を加速する狙い。買収金額は明らかにしていない。年内の取引完了を見込む。
フレクトは100年以上の歴史を持つ老舗企業。独西部のヘルネに本社を置く。データセンターやビル、美術館、空港、病院、工場など幅広い分野の顧客向けにHVACソリューションを提供している。世界65カ国で事業を展開し、雇用規模は3,500人を超える。欧州、アジア、米国に工場を持つ。