化学大手の独BASFは11日、2025年12月期の業績見通しを引き下げた。米トランプ政権の関税政策を受けてドル安が進んでいるうえ、鉱工業生産も世界的に鈍化することを踏まえたもの。営業利益(EBITDA、特別項目を除く)を従来予測の「80億〜84億ユーロ」から「73億〜77億ユーロ」に下方修正した。
同日明らかにした25年第2四半期暫定決算の営業利益は17億7,000万ユーロとなり、前年同期の19億6,000万ユーロから10.7%減少した。ケミカル部門と非中核事業が足を強く引っ張った。売上高も為替差損と出荷価格の低下が響き2.1%減の157億7,000万ユーロに落ち込んだ。