独投資会社ムタレスは27日、鉄鋼子会社ブデールス・エーデルシュタールの熱間圧延と機械的加工事業を独鉄鋼大手ゲオルクスマリエンヒュッテ(GMH)グループに売却することで合意したと発表した。ブデールスを再編する計画の一環で、ドロップ鍛造事業についても自社の完全子会社である独フェルアル・ユナイテッド・グループに売却する。ブデールスのその他の事業は第4四半期に停止する意向だ。
ブデールスはフランクフルトの北およそ60キロのヴェッツラーに本社を置く老舗メーカーで、自動車や機械、工具向けに標準・特殊鋼を生産している。売上高は3億6,000万ユーロで、従業員数は1,120人。ムタレスは2月、経営不振の同社を墺鉄鋼大手フェストアルピーネから取得し、生産プロセスの最適化とコスト構造のスリム化に取り組んできた。